常設展

更新日:2026年06月11日

1階の常設展示室では「江戸・東京の成立と展開」を総合テーマに、
環境・人間・都市を基本軸として、1万年以上前の旧石器時代から近現代までの
千代田区の歴史を実物資料や映像などで、4つの時代にわけて紹介しています。

1. 発掘されたくらしと環境

約3万8000年前から日本列島に出現した人類は、気候や環境の変化に適応しながら生活を営んできました。先史時代の千代田区では、人々が技術や知識を活かして陸や海の食料資源を獲得していました。
1室では、区内遺跡から出土した土器などを展示しています。自然環境の変化が読み取れる溜池遺跡の剥ぎ取り土層なども見どころです。

溜池遺跡土層の剥ぎ取り標本を拡大した2枚の写真

溜池遺跡土層の剥ぎ取り標本

2. 日比谷入江と中世江戸

古代の律令制国家の登場によって、武蔵国と位置付けられた地域では、平安時代頃から様々な武士団が台頭しました。中世江戸において、彼らの活動の舞台となったのが日比谷入江です。
2室は、この日比谷入江をとりまく中世の千代田区の様子を紹介する展示となっています。日比谷入江周辺にあった遺跡で発見された埋蔵文化財などから、中世初期に暮らした人びとの姿を紹介しています。

貨物船の模型のジオラマを写した写真

日比谷入江と千代田区域(ジオラマ展示)

3. 将軍の城と都市のくらし

江戸城の築城と城を中心にしたまちづくりは、全国の大名を動員した大規模な事業でした。城下町には全国の大名の屋敷や町人地、寺社地が並び、道や上下水道が整備されました。享保年間(1716~1720)には人口が100万人を超え、江戸は政治・経済・文化の中心都市として成熟していきました。
3室では、日比谷入江の埋め立てから始まる普請の様子をバーチャル侍が解説しています。建設当時の江戸の町は大変華やかで、江戸図屏風(左隻(させき))に描かれた城内や大名屋敷には金箔瓦が葺(ふ)かれている様子もみることができます。また、江戸に花開いた出版文化を切り口に、江戸中期から幕末・明治維新までの千代田区の歴史文化を解説しています。

ガラスケースの中に江戸図屏風が展示されている写真

江戸図屏風の複製(国立歴史民俗博物館所蔵)

ひびやの暖簾がある和室の壁と畳の上にたくさんの資料が展示されている展示室の写真

絵草紙屋の再現模型

4.近代都市への移行と現代への発展

明治を迎え、江戸が東京に変わると、まち並みもその姿を変えていきました。城門の撤廃、市区改正事業、省線・市電などの交通網の整備により、東京は近代都市の様相を整えていきました。その後の関東大震災や戦災と、そこからの復興を経て、現代の千代田区のまちの姿ができあがります。
4室は、それぞれについて、関係する資料をもとに紹介しています。

壁に建物の白黒写真や地図が貼られ、ガラスケースの中に展示された資料、出土した煉瓦が展示されている写真

北の丸公園から出土した煉瓦の展示風景

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