工部大学校阯碑

更新日:2022年10月03日

千代田区指定文化財
1993年(平成5年)4月1日指定

 1873年(明治6年)この地に工業分野における人材育成を目的とした工学校(工学寮内に設置)が開校します。1877年(明治10年)には、工学寮が工部大学校と改称されました。工部大学校では、土木・機械・造家などの学科が諸外国から招聘(しょうへい)された外国人教師によって教授されました。
 1886年に帝国大学と合併し、本郷(現在の文京区)に移転します。跡地は、帝室博物館などに使用されますが、1923年(大正12年)の関東大震災で建物は倒壊してしまいました。
 そこで、工部大学校出身者たちは、倒壊した建造物の煉瓦などを利用して、1939年(昭和14年)に「工部大学校阯碑」を建設しました。この碑は、日本最初の工業技術教育機関が設置された場所とともに、関東大震災による被災の歴史を伝えています。