狛犬(平河天満宮)

更新日:2022年10月03日

千代田区指定文化財
1995年(平成7年)4月1日指定

 この狛犬は1801年(享和元年)麹町周辺の人々によって奉納されました。1850年(嘉永3年)の火災で角や足が失われましたが、1852年(嘉永5年)の祭神菅原道真公の950年遠忌にあわせて補修し、再設置されました。
 狛犬の原型は、京都の御所の紫宸殿賢聖障子(ししんでんげんじょうのしょうじ)という障屏画といわれています。この障壁画には、一対の「獅子」と「狛犬」が描かれていますが、頭上に角をもっているのが狛犬です。平河天満宮もまた、本殿向かって「獅子」(右側)と「狛犬」(左側)とが対になっています。狛犬の頭上には、径10センチメートル、深さ5センチメートルほどの窪みがあり、角が掛け落ちた跡が見られます。