狛犬(築土神社)

更新日:2022年10月03日

千代田区指定文化財
1996年(平成8年)4月1日指定

 1780年(安永9年)元飯田町の人たちによって奉納された狛犬で、年代が明らかなものとしては千代田区内で最古となります。元飯田町とは1697年(元禄10年)の火災後の町地整備ののちにできた町名で、現在の富士見一丁目及び九段北一丁目付近にあたります。
 社伝によれば築土神社は、940年(天慶3年)に武蔵国豊島郡上平川に祀られたのち、田安、牛込門内、牛込門外の筑土山と所在地を変えて、1954年(昭和29年)に現在の場所へ戻ってきました。狛犬が奉納された1780年(安永9年)当時は、牛込門外の筑土山(現在の新宿区筑土八幡町2番地)に神社が所在していた時期ですが、離れた場所にあってもなお、旧所在地の元飯田町の人々が篤く信仰していた様子がうかがえます。