震災イチョウ

更新日:2022年10月03日

 このイチョウは、かつて一ツ橋一丁目一番一帯にあった文部省の構内(現在のパレスサイドビル付近)にありました。1923年(大正12年)の関東大震災でこの地域一帯は焼け野原になりましたが、イチョウは奇跡的に生き残りました。
 しかし、帝都復興計画による区画整理事業の中で切り倒されることになりました。それを聞いた当時の中央気象台長の岡田武松が惜しみ、帝都復興局長官の清野長太郎に樹木の保存を申し入れたところ、長官もその意義を理解しこの地に移植され、現在にまで残っています。