讃岐高松藩上屋敷の庭園跡

更新日:2022年10月03日

 1999年~2000年に行われた飯田町遺跡の調査では、讃岐高松藩上屋敷の暮らしぶりを彷彿とさせる様々な発見がありました。
 そのひとつに屋敷内の庭園に造られた池跡があります。池には神田上水を引き込み、岸には石垣や竹の土留めなどを用い、池の南端には景石(庭石)を置いていました。この石は国元から運ばれた可能性が考えられます。
 また池の中からは漆塗りの浮きが出土し、この池で釣りをしていたことがわかりました。さらに池の近くからは国元で焼かれた理平衛焼の陶器碗や皿も発見されています。