常栄山 心法寺

更新日:2022年10月03日

心法寺は、1597年(慶長2年)に開かれた浄土宗寺院で、開山は然翁聖山上人(ねんおうしょうざんしょうにん)、開基は徳川家康になります。江戸時代以来数多くあった区内の寺院は、災害・戦災・開発によって区外へ移転していきましたが、当寺はこの地にとどまり続けました。現在心法寺は区内で最古の歴史をもち、墓域を有する唯一の寺院となっています。
 歴史ある当寺には貴重な文化財もまた数多く残されています。区指定文化財となっている木造阿弥陀如来坐像、紙本着色仏涅槃図(ぶつねはんず)はじめ、境内には同じく指定の銅製梵鐘、水盤、庚申塔があります。墓域にも区内唯一の大名家墓所である下野皆川藩松平家墓所、新田開発や河川改修などで功績をあげた幕臣井澤弥總兵衛(いざわやそべえ)墓碑が指定されています。