滝沢馬琴住居跡

更新日:2022年10月03日

植林内に設置された滝沢馬琴住居跡の説明板の写真

場所:外神田三丁目5 芳林公園傍

滝沢馬琴は、『南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)』、『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』などを著わした江戸時代の戯作者(げさくしゃ)です。旗本松平信成の家臣の子として生まれた馬琴は、元飯田町中坂下(現在の九段北一丁目)の下駄屋会田家の養子となりますが、家業を人に任せ、戯作者としての道を歩み始めます。1824年(文政7年)には、外神田のこの場所に転居し、戦国時代の物語をまとめた『近世説美少年録(きんせせつびしょうねんろく)』や、南朝再興の物語をまとめた『開巻驚奇侠客伝(かいかんきょうききょうかくでん)』などを著しています。
馬琴は、1836年(天保7年)に四谷信濃坂(現在の新宿区信濃町)に転居するまでの12年間ここで暮らしました。