東郷坂と東郷元帥記念公園

更新日:2022年10月03日

 東郷坂の名称は、薩摩国(現在の鹿児島県)出身の海軍軍人である東郷平八郎の邸宅がこの場所にあったことから名付けられました。東郷は日露戦争において連合艦隊司令長官を務めた人物で、ほかに東宮御学問所総裁なども歴任しました。
 東郷邸に隣接していた上六小学校(現在の九段小学校)では東郷の訓話を聴いたり、東郷から様々な資料を寄贈されたりするなど交流がありました。1934年(昭和9年)に東郷が亡くなると麹町区会の議決を経て、小学校名を東郷小学校に改称しています。
 東郷元帥記念公園は、1929年(昭和4年)の震災復興計画で造成された上六公園に、東郷の死後に行われた東郷元帥記念事業の一環として東郷邸の敷地を合わせて造成され、1938年(昭和13年)に完成しました。公園内のライオン像は東郷邸の門前にあったものと言われています。