蕃書調所跡

更新日:2022年10月03日

場所:九段南一丁目6 昭和館敷地内

東京都指定旧跡
1955年(昭和30年)3月28日指定

蕃書調所は1856年(安政3年)、江戸幕府によって西洋の書籍を解読し海外事情を調査するための組織として設立されました。
幕臣・諸藩の家臣らに対し英語や西洋の文物を教育する機能も加わり、幕府官立学校としての位置づけが与えられました。内部に置かれた画学局では、高橋(たかはし)由一(ゆいち)をはじめとして明治期に活躍した西洋画家たちも学んでいます。
後に神田一ツ橋通りに移転し、洋書調所、開成所と改称しています。幕府の崩壊に伴い閉鎖されますが、明治政府による開成学校として生まれ変わりました。和泉橋(現在の神田和泉町)にあった医学校と統合され、東京大学の前身となりました。